今回はウェブアンケートにて総勢10,080名に調査した<三重弁!意味が難しい三重県の方言ランキング>を発表します。「お伊勢さん(伊勢神宮)」が有名な三重県。古くは伊勢、志摩、伊賀、紀伊に分かれ、それぞれ個性的な方言もたくさんあります。「ごそごその靴」ってどんな靴?「うぐろ」って何の生物?「おしめる」って何をすること?気になる方はさっそくランキングをチェック!
TOP10
- 1位いんぐちんぐ(ボタンの掛け違え) (1,246票)
- 2位あこかさ(ダメだよ) (1,162票)
- 3位ぞめく(商店街などを目的なくブラブラと歩く) (1,009票)
- 4位おしめる(自慢をする) (806票)
- 5位かっつん(万引き、スリ) (682票)
- 6位うぐろ(モグラ) (671票)
- 7位かんぴんたん(干からびた状態) (538票)
- 8位ささって(3日後※明々後日) (524票)
- 9位つんどる(混んでいる) (508票)
- 10位ごそごそ(大きくてブカブカ) (491票)
ランキングの集計方法
調査方法:株式会社CMサイトがインターネットリサーチした<三重弁!意味が難しい三重県の方言ランキング>のアンケート結果を集計。
※有効回答者数:全年代の男女(性別回答しないを含む)10,080名/調査日:2024年6月30日
第1位:いんぐちんぐ(ボタンの掛け違え)(1,246票)
- 『いんぐちんぐ』、気持ちは分かります!『ボタンがちぐはぐ』って事ですよね。言い回しと発音が面白いから今度使わせて下さい!
- 面白い語感だよね
- 可愛いですね
- ボタンを掛け違いしていたときに言われて、全くわからなかった
魔法の言葉…ではありません!1位は「いんぐちんぐ」(ボタンの掛け違え)!
「ボタンの掛け違え」を一言で表す三重県の方言、それが「いんぐちんぐ」です。外国語のようにも聞こえるこの言葉は、元々「互い違い」や「あべこべ」という意味で、そのことから主に「ボタンの掛け違え」で使われるようになりました。三重県出身の人に「シャツがいんぐちんぐやで」と言われたら、ボタンを掛け違えていないか確認してみましょう!
第2位:あこかさ(ダメだよ)(1,162票)
- 他の地方の人には意味が分からないですよね
- あこかさって言われてもなんのことかわからない…
- 関西弁のアカン…と関係あったり?
- 英語より難しい
実はやさしい言い回し!2位は「あこかさ」(ダメだよ)!
「あこかさ」は方言を知らないと「何の傘?」などと思ってしまいますね。実は三重県の方言で「ダメだよ」という意味を表します。ちなみにこの「あこかさ」はキツイ否定の言葉ではなく、友達などに優しく忠告する際、「そんなんあこかさ(そんなことはダメだよ)」という風に使われます。やわらかい言葉なので、注意をされても受け入れやすいですね!
第3位:ぞめく(商店街などを目的なくブラブラと歩く)(1,009票)
- やはりその地域の言葉の面白さがありますね。その土地で聞いてみたかぁ~
- 連想できない!『ぞめく』って言葉、ユニークですね
- 使われても想像がつかない
英語でいうとwindow shopping!3位は「ぞめく」(商店街などを目的なくブラブラと歩く)!
「ぞめく」は三重県の方言で「商店街などを目的なくブラブラと歩く」という意味。商品をながめるだけで実際は買い物をしない「ウインドウショッピング」に似た言葉ですね。「夜店をぞめく」といった使い方をします。ちなみに漢字で書くと「騒く(ぞめく)」で、徳島県などでは、同じ「ぞめく」という言葉を漢字の通り「浮かれさわぐ」という意味で使っています!
第4位:おしめる(自慢をする)(806票)
4位は「おしめる」(自慢をする)!
- 梅雨時の『お湿る』かなとと思った
- 現地に行ったときに話しかけられたら、全然難しくてわからないです
- 方言は面白いですね
- これは県人も知らない言葉
「おしめる」は「自慢をする」という意味。三重県菰野町の方言として紹介されています。「新しい靴をおしめる」と聞いたら、収納するという意味の「収める」や、自慢とは逆の「おとしめる」の聞き間違いかと勘違いしてしまいそうですね。
第5位:かっつん(万引き、スリ)(682票)
5位は「かっつん」(万引き、スリ)!
- 意味が想像できない
- この言葉からは万引き、スリを想像できない!
- 私の地方では『ぎる』って言ってた
「かっつん」は親しみやすい響きの言葉ですが、三重県の方言では「万引き、スリ」などの犯罪を意味するのでビックリしますね。ちなみに、同じく三重県の方言で「かっつんバッグ」と呼ばれるものがありますが、こちらは万引きやスリとは全く関係なく、「中学校のサブバッグ」のことです!
第6位:うぐろ(モグラ)(671票)
6位は「うぐろ」(モグラ)!
- うぐろがどうしてモグラなのかな
- なんとなく似てるかも?
- 何かかわいい
「うぐろ」と聞くと、どんな生物を思い浮かべますか?とぐろを巻いた蛇のような…とか、真っ黒で不気味な生き物を想像する方もいるかもしれませんね。実は三重県の方言で「モグラ」のこと。広島県などでも使われています。昔、モグラは「うごろもち」と呼ばれていて、「うぐろもち」へ変化し、「うぐろ」という方言になりました!
第7位:かんぴんたん(干からびた状態)(538票)
7位は「かんぴんたん」(干からびた状態)!
- 響きが面白い
- 三重県出身の友達がよく言っていた
- 薬の名前みたい
- 妖怪みたい
「かんぴんたん」という言葉には楽しくかわいらしい響きがありますが、三重県の方言で、水分がなくなって「干からびた状態」のことをいいます。「ごはんがかんぴんたんなっとる(ごはんが干からびてる)」などのようにご飯粒などの食べ物にも使いますが、三重県では、道端でカラカラに乾いてしまった状態のカエルやトカゲ、ミミズなどに使うことが多いようです!
第8位:ささって(3日後※明々後日)(524票)
8位は「ささって」(3日後※明々後日)!
- 『さ?』って何度も聞き返してしまいそう
- 何が刺さるのかと思ってしまう
- 三重の人間ですが他県の人に理解されない言葉ですね
- とにかく方言は難しい
標準語では「3日後」のことを「しあさって」と言いますが、三重県では「ささって」と言います。方言を知らずに聞くと「何が刺さったの?」と思ってしまいそうですね。ちなみに三重県の方言では「明日、あさって、ささって、しあさって」の順番。「しあさって」は「4日後」の意味になるので、三重県出身の方と「しあさって」の約束をするときは日付を間違えないよう確認しておきましょう!
第9位:つんどる(混んでいる)(508票)
9位は「つんどる」(混んでいる)!
- おしまいという意味かと思った
- 道がつんどる、とかいう風に使うの?
- これはむずい
「つんどる」と聞くと、標準語で物を積み重ねたという意味の「積んでいる」や、物事がどうしようもなくなった時に言う「詰んだ」という言葉のことかと思ってしまいますが、三重県の方言では「混んでいる」という意味になります。「電車がつんどる」「道路がつんどる」といった使い方のほかにも、「うどん屋がつんどる」など、お店が混んでいるときにも使います!
第10位:ごそごそ(大きくてブカブカ)(491票)
10位は「ごそごそ」(大きくてブカブカ)!
- 聞いたことなかった!何か探してるみたい
- 言われても絶対わからないね
- 言葉のニュアンスから大きい感じってわかるかな~
- 初めて聞いた
例えば三重出身の友人と買い物に行って、試着室で「この服、ごそごそやわ~」と言われたらどんな意味だと思いますか?ゴワゴワして着心地が悪いという否定の気持ちか、そこそこ似合うというそれなりの満足の気持ちなのか…色々推し量ってしまいますね。実際にはサイズが大きすぎるという意味になります。服以外の靴や帽子など、身に着けるものが大きいときにも使われるそうですよ。
三重弁!意味が難しい三重県の方言ランキングベスト10
以上、全年代の男女(性別回答しないを含む)10,080名が選んだ<三重弁!意味が難しい三重県の方言ランキング>でした。
有効回答者数:全年代の男女(性別回答しないを含む)10,080名
調査日:2024年6月30日